日本の既存住宅市場は、ほとんどの場合、不動産業者が「取引事例比較法」により査定を行い、価格を決定しています。どちらかというと、立地条件を重要視し、建物は築年数により価値が決まります。
しかし、築年数の浅い建物でも不具合が多いものもあり、また、築年数の古い建物でもメンテナンスの状況により優良なもののあります。このような建物の状態の優劣、建物の価値を判断できる人材が不動産取引にかかわる必要があると考え、「建物アドバイザー」資格を創設いたしました。
不動産取引のプロは建物に関してもプロであるべきです。建物の知識を身に付けると、今まで以上に顧客から信頼が得られ、メンテナンスなどの適切なアドバイスができると考えられます。
宅地建物取引士資格と同様に「建物アドバイザー」が取引に関わることが不動産業界のスタンダードになり、消費者が安心して取引のできる業界形成の一助になればと思っています。